【あいりす相続らじお第28回】徳島県の生前対策完全ガイド|認知症対策と財産整理が家族を守る第一歩

2026年08月16日

「生前対策」と聞くと、多くの方はまず遺言書を思い浮かべるのではないでしょうか。

もちろん遺言書は大切な制度ですが、それだけで十分とは限りません。

徳島県では、全国でも高い水準にある空き家率や、農地・山林の相続、相続登記義務化など、地域特有の事情によって相続問題が複雑化しています。そのため、生前対策では「何をするか」だけでなく、「どの順番で準備するか」が非常に重要になります。

今回の「あいりす相続らじお」では、徳島県で生前対策を考える際に知っておきたい基本的な考え方と、家族を守るための具体的な準備について解説します。

目次

  1. 徳島県で生前対策が重要な理由
  2. 徳島県特有の相続リスクとは
  3. 相続登記義務化で先延ばしができない時代へ
  4. 遺言書だけでは解決しない理由
  5. 生前対策の第一歩は財産の棚卸し
  6. 最優先すべきは認知症対策
  7. 生前対策を進める正しい順番
  8. まとめ

1. 徳島県で生前対策が重要な理由

生前対策というと、「まだ元気だから必要ない」「財産が多くないから関係ない」と考える方も少なくありません。

しかし、生前対策は資産家だけのためのものではなく、大切な家族へ負担を残さないための準備です。

特に徳島県では、高齢化が進み、空き家や利用されない土地が増えていることから、相続問題が全国以上に身近な課題となっています。

大切なのは制度を一つ選ぶことではなく、自分や家族の状況に合わせて、適切な順番で準備を進めることです。

2. 徳島県特有の相続リスクとは

徳島県では、全国でも空き家率が高い地域の一つとされています。

さらに都市部とは異なり、農地や山林を所有しているご家庭も少なくありません。

これらの財産は、不動産会社へ依頼すればすぐに売却できるとは限らず、「売りたくても売れない」「活用したくても利用方法がない」というケースが多くあります。

その結果、兄弟姉妹で相続したものの誰も引き継ぎたがらず、固定資産税だけを負担し続ける「負動産」になってしまうことも珍しくありません。

「せっかく親が残してくれた財産が、家族の争いの原因になってしまう。」

これが徳島県で実際に起きている相続問題の一つです。

3. 相続登記義務化で先延ばしができない時代へ

令和6年4月から相続登記が義務化されました。

これまでは相続登記を長年放置しているケースも多く見られましたが、現在は相続によって不動産を取得したことを知ってから3年以内に登記申請を行うことが義務となっています。

これを怠ると、10万円以下の過料の対象となる可能性があります。

さらに登記を放置すると、相続人が世代を重ねるごとに増え、手続きはますます複雑になります。

「そのうちやろう」という考え方では済まない時代になったことを理解しておく必要があります。

4. 遺言書だけでは解決しない理由

生前対策というと遺言書が代表的ですが、遺言書だけで問題が解決するとは限りません。

例えば、「すべての財産を長男に相続させる」という遺言書を作成した場合でも、他の相続人には遺留分という最低限保障された権利があります。

そのため、遺言書が原因となって家族間で対立が生じ、結果的に裁判へ発展するケースもあります。

また、財産の内容を十分に把握しないまま遺言書を作成すると、実際の相続時に思わぬ問題が発覚することもあります。

生前対策は、一つの制度だけに頼るのではなく、遺言書・家族信託・任意後見契約などを組み合わせた「総合設計」が重要です。

5. 生前対策の第一歩は財産の棚卸し

どのような対策を行うにしても、最初に必要なのは財産の棚卸しです。

家を建てる前に土地の広さや形を測るように、生前対策でも現在の財産を正確に把握しなければ適切な設計はできません。

まずは、

  • 預貯金
  • 不動産
  • 株式や投資信託
  • 生命保険
  • 借入金

などを一覧にしてみましょう。

さらに重要なのが、不動産の登記名義を確認することです。

法務局で登記事項証明書を取得してみると、「祖父名義のままだった」「相続登記が終わっていなかった」というケースも少なくありません。

財産の全体像を把握することが、生前対策の第一歩になります。

6. 最優先すべきは認知症対策

資料で最も強調されていたのが、認知症対策です。

判断能力が低下すると、不動産を売却することも、預貯金を適切に管理することも、自分の意思で家族信託や任意後見契約を結ぶことも難しくなります。

つまり、生前対策の多くは「元気な今しかできない」のです。

税金対策や遺言書の作成も大切ですが、それ以上に時間との勝負になるのが認知症対策です。

「まだ大丈夫」と考えているうちに判断能力が低下してしまえば、選択肢は大きく制限されます。

だからこそ、生前対策は早めに始めることが重要なのです。

7. 生前対策を進める正しい順番

では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。

まずは財産リストを作成し、不動産の登記名義を確認しましょう。

その上で、司法書士などの専門家へ相談し、自分や家族に合った対策を整理してもらうことをおすすめします。

専門家は「羅針盤」のような存在です。

法律や制度を整理したうえで家族会議を行えば、感情論だけではなく、現実的な選択肢をもとに話し合うことができます。

相続争いが予想される場合は弁護士、税金対策が必要な場合は税理士など、それぞれの専門家と連携することも大切です。

生前対策は、一人で悩むものではありません。

適切な専門家を活用することで、ご家族にとって最善の方法を見つけることができます。

8. まとめ

徳島県では、空き家問題や農地・山林の相続、相続登記義務化など、地域特有の事情により生前対策の重要性が高まっています。

そして最も大切なのは、「何をするか」ではなく「どの順番で進めるか」です。

まずは財産を整理し、不動産の名義を確認すること。

そして、認知症対策を最優先に考えたうえで、遺言書や家族信託などを組み合わせた総合的な生前対策を進めていきましょう。

思い立った今日が、生前対策を始める最適な日です。

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